M{ai(u)eo}

ごく普通の女子大学生の日常を綴っています。

ひねくれた心情

12/12

こんにちは。まみ(む)めもです。

この記事を今読んでくださっている優しいお方は

成人式についてどう思っていますか?

 

正直私にとっては、結婚式と同じくらい無駄な要素が多い行事です。

(絶対多くの人を敵に回した)

(保険をかけておくとこの考えは今現在の考え方であって、

明日なにかがあって全く違う考え方になっているかもしれない)

そもそも、私は男女の扱いの差に違和感を覚えることが多い。

男だから〇〇、女はこうあるべき、と

世間で広く広まっている概念は

「正直、人によるやん」と思ってしまう。

 

成人式での男女の差は

服装の違いが一番に思いつくことだろう。

女は振袖、男はスーツ

「なんでなん?」

日本文化は嫌いじゃないので振袖をやめろと言いたいのではないし

女性が一斉に欧米文化に迎合するのもなんだか癪に障る。

個々人が着たいお祝い事に相応しい範疇の服装をすればいいと思うのだ。

しかし、こんなことを饒舌にブログで語ることはできても

残念ながら、固定概念で凝り固まった大人を説得させることは

わたしにはできなかった。

「せっかくだから」「女の子だから」と親や祖母に言われ

大人たちのエゴによって(周囲の大人が嫌いなわけではない。感謝はしている)

私は苦虫を噛み潰したような心持で振袖に手を通す。

 

そう、前撮りだ。

親がかつて着たという振袖はずいぶん立派な物らしい。

周りの大人たちに

「素敵な振袖ねえ」と口々に言われるが

私は言われるたびに苦虫を追加で噛み潰すような気持ちになっていた。

親戚を満足させるために私は作り物の笑顔を張り付けて

カメラの前に立つ。

 

こんなひねくれた気持ちでいたのに

私はうっかり感動してしまった。

プロのカメラマンというのはすごい。

写りが盛れる、盛れないとかそんなくだらない次元じゃない。

神社でとってもらったのだが

常人じゃ選べないであろうスポットを見つけ

常人じゃ考えられない構図を見つけシャッターを切る。

振袖を着てとるときの注意点なども教えてくれた。

人生経験の少ない私は

めったにないプロの仕事にふれ

こんなひねくれた気持ちでいてはカメラマンさんに申し訳ない

と思うようになった。

できる限りひねくれた考えを棚にいったん上げておき

精一杯純粋な心でいるよう努めた。

 

そうこうして前撮りは終わった。

少しいつもの自分より綺麗な写真が撮ってもらえたことに

嬉しさを感じる。

この気持ちは「女らしい」感情なのだろうか。

「人による」からたまたま私もそう感じただけなのだろうか。

 

やはり私の心情は晴れやかではないが、

感動経験を味わえた、普段よりちょっぴり特別な日だった。