M{ai(u)eo}

ごく普通の女子大学生の日常を綴っています。

12/16 シュウマイを水溜めに落とした日

こんにちは

前回の記事の締めにまた明日👋とか書いたくせに

もう7日もたってしまっていました。

三日坊主もできない意思弱人間、まみ(む)めも、です。

 

昨日は居酒屋バイトでした。

マルチタスクが苦手な私は

行くたび「自分このバイト向いてないわ」と痛感させられるのですが、

今日も例のごとく店長に怒られる案件があった。

 

時間はだいたい8時

店が混雑する時間帯

そんな時、黒いサングラスをかけた強面のお客さんがいらっしゃった。

小心者の私はちょっぴり緊張

(こっちはちょっと薄暗い照明で物を見るのに苦労してるくらいだから

お客様の視力がうらやましい)

とうとうサングラスのお客様から注文の声掛けが私にあった。

ハイボールとこのシュウマイ一つ」

「かしこまりましたー」

このシュウマイ、とは店長があらかじめ作っておいたシュウマイのことで

バイトはこのシュウマイをレンジでチンしなければいけない。

私はお皿に載ったシュウマイをレンジの方へ運んだ。

その時

「レモンサワーひとつ!」

と他のお客様から注文が。

優先順位的には注文を伝票に書くことが先だったので

シュウマイはレンジ上においておいた。

三歩歩けば忘れるタチなので

忘れてしまわないよう急いで伝票にレモンサワーと書いて

レンジの方を振り返った。

すると、あるはずのシュウマイが神隠しがあったかのように見当たらない。

慌ててレンジへ駆け寄るとやはりない。

ふと視線を下にやるとわけのわからない光景が目に情報として入ってきた。

焼酎を温めておく保温機の中にシュウマイがプカプカと浮かんでいるのだ。

わたしはマジで訳がわからなかった。

お湯にはシュウマイから出たであろう油が浮いている。

刹那(1/75秒)の間に私の頭は知恵熱が出そうなほどフル回転

それでもわかったのは

「この状況はやばい」

それだけ。

何故なら、この店はカウンター式でお客からホールで

何が起きているかが丸見えだからだ。

さらに運の悪いことにシュウマイを頼んだサングラスのお客様は

レンジが目の前にある席にいる。

事の一部始終を見届けるのは容易だっただろう。

おそらくサングラスのお客様の私に対する好感度は底辺にまで落ちた。

まあ、私の好感度なんてどうでもいい。

それよりも自分が食べるはずの食べ物が水溜りに落ちることのほうが問題だろう。

私だってびしょびしょの料理を出されたらさすがにイラっとしてしまう。

よりによって黒いサングラスのお客様だ。

この先を考えるだけでも恐ろしい。

 

とりあえず別のシュウマイをレンジに入れその間に

プカプカしているシュウマイを救おうと試みる。

しかし、思っていた以上にお湯が熱い。

指が若干やけどした。

身の危険を感じたので、れんげを使ってシュウマイを救い出した。

「シュウマイをお湯だまりに落としてしまいました。」

と恐る恐る店長に申告すると

「なんで落とすんや!」

と当然の返答が来るが、

それは私が一番知りたい。

とりあえず、すみません、と謝っておいたが、

当たり前だが店長の機嫌が悪くなってしまったのがよくわかる。

この後、ミスをしないようにしないと面倒なことになりそうだった。

なんどか「すみません」を繰り返した後持ち場に戻った。

 

レンジでの温めが終わり例のお客様にシュウマイを持っていく。

ちらっとサングラスの向こうに見えた目は思いのほか優しかった。